2013年12月25日

2013年下半期  読んで面白かった本のベスト10 (上)


恒例の、独善的面白本のベスト10。
毎回、同じことを書くようだが、日に200冊も出版される本を、一人で選択しょうとすることが そもそもムリな話。
下期に読んだ本は420冊。 日に2.3冊というのは限界。

その中で、レベルに達していると私が思った本は99冊。 中でベスト10候補が39点。

もっともレベルが高かったのが 「経済・経営・政治」 の24冊。 今までよりも冊数が若干だが減っている。 しかし、ベスト10の候補作品に付ける■印は、11冊と一番多かった。 しかも、チェックに値する作品が際立った。 
△印は、1年以上前に出版された本。 つまり、私の読書の範囲は新刊書に限ってはいないということ。

2番目に多かったのは 「環境・農林水産・食品・医療」 の18冊。しかし、ベスト10候補作はたったの4点と大不作。

次いで多かったのは 「小説」 の16冊。 これには上下篇が2つと7巻物が加わっているので、実際の冊数は24冊にもなる。ベスト10の候補作は上下篇を入れて8点と頑張った。

同じく 「科学・技術・教育」 の16冊が目についた。 ベスト10候補も7点と大健闘。

「ノンフェクション・旅行」 が13冊で、5点とこれまた健闘していた。 

いつもの通り、もっとも少ないのが 「住宅・建築」。 これも12冊で、4候補作品だから、比較的頑張ったと言うべきなのだろう。


【環境・農業・食品・医療】 18冊
■プロフィショナル 農業人                大澤信一  東洋経済
・どうしてこんなにうまいんだ !             椎名 誠  マキノ出版
・街路樹を楽しむ15の謎                  渡辺一夫  築地書館
・まるごと分かる環境法                  日経エコロジー  日経BP
・ジビエを食べれば害獣は減るのか          和田一雄  八坂書房      
・明るい原田病日記                     森まゆみ  ちくま文庫
■ここまでわかったPM2.5 本当の恐怖        井上浩義  アーク出版
・日本人のための儲かる農業               大澤信一  秀和システム
・クニ子おばばと山の暮らし                椎葉クニ子  WAVE出版
・老ける 老けないは目で決まる !           服部匡志  すばる舎
■ぜんぶわかる最先端医療                 菊池 眞  成美堂出版
・宮沢賢治の菜食思想                    鶴田 静  晶文堂 
・グリーンエネとエコで人と町を元気にする法     菅原明子  成甲書店  
■家に帰ろう 在宅緩和医が見た旅立つ命の奇跡  萬田緑平  徳間書店  
・スズメ  つかずはなれず2000年            三上 修  岩波書店
・農業と人間                          生源寺眞一 岩波現代
△農で起業 !  実践編                   杉山経昌  築地書店
△黄金の丘で君と転げまわりたいのだ          三浦しおん他  ポプラ社


【科学・技術・教育】 16冊
・オープンサイエンス革命             マイケル・ニーナセン 紀伊国屋書店
・記憶をコントロールする                 井ノ口馨  岩波書店
・宇宙探査機 はるかなる旅路へ            山川 宏  化学同人
・土の中に日本があった                   大塚初重  小学館
・日本のタコ学                         奥谷喬司 東海大出版
■知りたい 地球はどうやって出来たのか?       鳥海光弘  宝島社
■カビの科学                          李 憲俊  日刊工業
■人類とカビの歴史                     浜田信夫  朝日出版
■命がけで南極に住んでみた             ゲイブリエル・ウォーカー 柏書店
・ナウシカの飛行具 作ってみた             八谷和彦  幻冬舎
■ニュートリノで分かる宇宙・素粒子の謎       鈴木厚人  集英社新書
■人類20万年 遥かなる旅路               アリス・ロバーツ  文芸春秋
・とことんやさしいヒートポンプの本           射場本忠彦  日刊工業
・生きるためにつながる                   石鍋仁美  日経出版
■宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた あさりよしとお  学研
・単位と記号                          白鳥 敬  学研


【経済・経営・政治】 24冊
■兵士は起つ                          杉山隆男  新潮社
・ためらいがちのシーズン                  唯川 恵  光文社
・原発報道 東京新聞はこう伝えた            東京新聞編集部  東京新聞
・2020年の産業                         野村総研  東洋経済
・紅の党 習近平体制誕生の内幕            朝日新聞中国総局  朝日新聞
■ウラジーミル・プーチン                   石郷岡建  東洋書店
・サンダルで歩いたアフリカ大陸              高尾具成  岩波書店
■小倉昌男のマーケテング力                中田信哉  白桃書店
■中国台頭の終焉                       津上俊哉 日経プレミアム
・アジア力の世紀                        進藤栄一  岩波文庫
・最後の版元                           高木 凜  講談社
■知財で戦え                          鳴川和代 ダイヤモンド
■里山資本主義                藻谷浩介・NHK広島取材班  角川テーマ21
・アジア最強の経営を考える                野中郁次郎他 ダイヤモンド
・日本VSヨーロッパ 「新幹線」の戦争         川島令三  講談社
■エネルギー問題の誤解 いまそれを解く       小西哲之  化学同人
・20代の起業論                       榊原健太郎 ダイヤモンド
■21世紀エネルギー革命の全貌           ジャン=マリー・シュヴァリ他 作品社
■ミドリムシ 大活躍                    石川寛二  日刊工業
■高校生から分かるマクロ・ミクロ経済学       菅原 晃  河出書房
■これから5年間の競争地図                中村吉明  東洋経済
△スティーブ・ジョブズ T U         ウォルター・アィサックリン 講談社
△ニッポンを幸せにする会社                鎌田 實  集英社
△日本と中国は理解しあえない              日下公人他  PHP出版


【小説】 24冊
■鉄のあけぼの (上) (下)                  黒木 亮  毎日新聞
・旅の終わりは                         吉村龍一 集英社文庫
・ようこそ、わが家へ                     池井戸潤  小学館文庫
■ザ・ロスチャイルド                      渋井真帆 ダイヤモンド
■謀る理兵衛                           松本 薫 ポプラ社
・帝都を復興せよ                        江上 剛  光文社
・経済特区自由村                        黒野伸一  徳間書店
■いとみち (二の糸)                      越谷オサム  新潮社
・サッカーボーイズ15歳                   はらだみずき  角川文庫
■東京へオリンピックを呼んだ男              高杉 良  光文社
■天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債(上)(下)  幸田真音  角川書店
■△史記  武帝記 (1〜7巻)                北方謙三  角川春樹事務所
■△座礁                             江上 剛 朝日新聞
△オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ                小路幸也  集英社
△おれは非常勤                         東野圭五 集英文庫
△ギョットちゃんの冒険                    阿川佐和子  大和書房


【ノンフェクション・旅行】 13冊
・ユーモアで行こう !                     萩本健一 ロングセラーズ
・南相馬少年野球団                       岡 邦行 ビジネス社
・イギリス湖水地方の旅                    北野佐久子 大修館書店
・字幕屋のニホンゴ渡世奮闘記               大田直子  岩波書店
■ニューヨーク 料理修行 !                  安藤幸代  幻冬舎文庫
■Googleの72時間                     林 信行・山路達也 角川書店
・Cool Japan かっこいいニッポン再発見         堤 和彦  NHK出版
■モネ、ゴッホ、ピカソも治療した絵のお医者さん    岩井希久子  美術出版
■しあわせな放課後の時間                   石橋裕子他  高文研
■△おけら牧場  生きものたちとの日々         やまざきようこ 家の光協会
△帝国ホテルの不思議                       村松友視 日経出版
△[愛の法則」                           米原万里 集英新書
△ジプシーにようこそ !                      たかのてるこ 幻冬舎


【住宅・建築】 12冊
・地震と建物の本                         斎藤大樹 日刊工業
・無暖房・無冷房・無結露 究極の家をつくる       山本順三  さくら舎
・住宅とインテリア 究極ガイド               村上太一他 エクスナレッジ
・アメリカン・コミュニティ                    渡辺 靖  新潮選書
■コンクリート崩壊                        溝淵利明 PHP新書
■関東大震災を予知した二人の男              上山明博  産経出版
■ダーチャですごす緑の週末                  原田菜穂子  WAVE出版
・イギリスに学ぶ商店街再生計画              足立基治  ミネルヴァ書房
・居場所としての住まい                     小林秀樹  新曜社
■ウサギのローン カメのローン                淡河範明  エクスナレッジ
△旅。建築の歩き方                        原 広司他 彰国社
△ロンドン生活はじめ !                      井形慶子  集英社


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2013年06月30日

2012年上半期 読んで面白かった本ベスト10 (下)


先週上げた100冊の中から選抜した ベスト10候補作品の■印が34冊。
その中から、勝手に選んだ独善的ベスト10が以下。
いつものことながら写真の写りが悪いのは、ご容赦あれ。

◆10位

理想書店.JPG

この著書で取り上げている書店数は60店。北海道から九州にいたる広範囲の店を網羅している。いずれの店も「お客様第一」をスローガンとして掲げている店。
書店は、激しいお客争奪戦に晒されている。東販や日販から送られてきたものを適当に並べ、売れなかったら返品すれば良いという旧来の商売のやり方では生き残れない。 地域のお客さんを引きつける品揃えと、それを展示する高度な技術が求められている。
しかし、中には大学生協の書店とか、医療機関が軒を連ねている地域など、立地条件によって客質というかお客様そのものの要求内容が異なる。 きちんとしたマーケテングの上で各種の本を選択し、お客が常に訪ねたくなるように陳列し、飽きさせない技術の数々を紹介している。
この著は、著者が6年間に亘って業界紙に発表してきたリポートを集大成したもの。
各店長や店主の拘りや、その深い技術力に感心させられた。 ただ私が訪れている店は、八重洲ブックセンターと丸善日本橋店の2店しか取上げていなく、是非とも他の店も訪れてみたくなったのは事実。

◆9位

再生医療.JPG

京大・山中伸弥教授の ips 細胞の発見以来、今までの「臓器移植」に変わって、「再生医療」が注目されるようになってきた。今までは交通事故などで亡くなった他人の臓器を移植するので、チャンスがめったになく、また拒絶反応を起こすこともしばしば‥‥。
それが、自分の皮膚細胞にたった4種類の遺伝子を入れることによって、万能性を持つ細胞ができるという発見。当然のことながら、多くの患者から熱い視線で期待されている。
しかし、ips 細胞が発見される前は、慶大を中心にES細胞による再生医療の研究が日本では主流を占めていた。このほかに、1999年に発表された骨髄の中にある幹細胞‥‥体性幹細胞を各種治療に役立てるという動きもある。
著者は、その中で韓国人を相手に幹細胞を投与する京都にあったベタスクリニックに焦点を当て、再生医療の闇の世界を鋭く抉っている。
ともかく、未承認で高価な再生医療が日本でもかなり横行しているらしい。 全く新しいテーマだが、あっという間に読み終えさせた迫力には感動した。

◆8位 

夜回先生.JPG

これは、1月20日のこの欄で紹介済み。
カテゴリの「書評 (その他) 」から入られたし。
ともかく、子供のいじめ問題で、これほどまともに取り組み、おおきな成果を挙げている例はない。
実践報告に、心から納得させられる。

◆7位

限界集落.JPG

2年前に、こんな面白い小説が出版されていたのですね。
この小説は、モデルがあって書きおろされたものだと考えて、あっという間に読み終えた。
ところがモデルは一切なく、著者は限界集落の実態をはじめ、減農薬農業の実態、さらには山村の生活実態やベンチャー経営の実態など20冊にも及ぶ本を調べ、その上で構築した全くのフィクションだったのですよ‥‥。
その20冊の本には、私が読んだものが数冊もあり、なんとなく懐かしくなりました。 そうしたデーターからこうしたフィクションを想像した著者に対して、尊敬というか限りない親しみを覚えました。
限界集落というのは、65歳以上の老人が半分以上占める集落のこと。 しかも舞台になった集落は山間僻地に位置していて、総人口がたったの50人。
そこへベンチャー上がりの若者が行って、農業法人を立ち上げ、新しい農作物の作付けや販売ルートを開拓して村民に希望を持たせると言うストーリー。
下手な推理小説や私小説などよりも、数倍面白いことを保証します。

◆6位

 表紙.JPG

これは、6月5日付でこの欄で紹介したばかり。
ある偶然で、京都の日本海側の町会議員に立候補し、またある偶然から町長選挙に立候補し、無敵と考えられていたハコモノ前町長を引きずり降ろし、破産間際の町財政を立て直すとともに、町の活性化の実績を積んでゆく実話。
話としてはそれほど面白くない。しかし、町を活性化させてきているその実績には頭が下がる。
最近は、変な男の政治屋よりも、女性の真面目な政治家の方が遥かに優れているという好例。

◆5位

絶望表紙.JPG

これも2月28日付で紹介済みのもの。
面白い本を読んで感動すると、自分一人で我慢しておくことが出来なくなり、思わずこの欄に書き込んでしまう。
このため、今回もベスト10のうち5作品が、既紹介済みのものになってしまった。
8位の「夜回り先生」、6位の「お母さん町長」、5位の「出版・新聞」、4位の「アファンの森」、それに1位の「チャイニーズ・ドリーム」がそれ。
出版や新聞の危機が叫ばれてから久しい。 この種の本は10冊以上読んでいるが、その中でも出色ものだと思う。

◆4位 

アファン.JPG

これは、3月25日にこの欄で紹介済み。
ニコルの作品は、肩が凝らず気楽に読める。 私が好きな著者の一人。
今までいろいろ読んできたが、この著が一番面白かった。 いろんな経験と実績を積んで、内容に重みが感じられたからだろう‥‥。
人徳が読ませているという面もある。

◆3位

コンビニと.JPG

流通に関しては、故渥美俊一氏から直接指導を受け、あるいはペガサスクラブでアメリカの住宅資材の流通実態報告をさせられたということもあって、少しは詳しいつもり‥‥。
そして、著者の加藤直美さんの名を知らなかった。
したがって、たいしたことはないだろうと読み始めたら、その内容が充実しており、分析力も的確なのに驚かされた。
つい最近まで、地方の郵便局の廃止が政治的な大問題として取り上げられていた。
しかし、今度の東日本大震災で、多くの郵便局が被害を受けて多くの市民が困ったはずなのに、郵便局のことはほとんど話題にならなかった。
そして、話題をさらったのはコンビニ。
被害エリアに5000軒もの店舗があり、そのうち2000店が大きな被害を受け、1日以上閉店を余儀なくされた。 だが、コンビニの立ち直りは早かった。
直ぐに対策本部が設けられ、ヘリコプター、トラックだけでなく自衛隊、JALまで総動員して買い物難民の解消と、品揃いの不備に対応した。
そして、コンビニこそ、庶民にとっては最も頼りになる身近なインフラであることを立証した。
そういった詳細な実態報告を読んで、今さらながらにコンビニの持つ社会的使命の大きさに気付かされる好著。(5月3日の独善的週評を参照されたし)

◆2位 

ロジカル田.JPG

独善的週評が、去る6月21日に400回記念を迎えたので、住宅・建築、林業関係の本をしこたま買ってきた。ところが、その中に400回記念に相応しい面白い本が1冊もなかった。 そこで、急遽この本にピンチヒッターを頼んだ。 見事にランナー一掃のタイムリー2塁打をかっ飛ばしてくれたと感謝している。
野菜やリンゴづくりでは、結構面白い本がある。ところがコメづくりとなると、古い福岡正信の「わら一本の革命」か、岩澤信夫の「究極の田圃」。それにあえて付け加えるならば、長田竜太の「コメで起業する」くらいしかなかった。 そこへ、堂々としたクリーンアップ打者の登場。
著者は、福岡氏と岩澤氏という無耕起の2大巨匠にすでに並んでいるといっても良い。
著者に言わせれば、「福岡氏はどこまでも家庭菜園の範囲の話。自分が食べるコメづくりの話であって、産業としての農業とは言えない」と手厳しい。
そして、岩澤氏に師事して、3年ばかり無耕起農業に取り組んでいた。
しかし、氏の田圃は大井川の下流の扇状地。小石と砂地でやたら水捌けがよく、千葉の沼地のように稲刈りの後に田圃に水を張り、藁から藻が繁殖して肥料をやらなくてもよいという訳にはゆかない。
そこで、不耕起というわけにはゆかず、今までのように15センチも深く耕すのではなく、5センチほど浅く耕す方法を開発している。
このことによって大繁茂していた春の雑草を撲滅出来、有機肥料も土の中にすきこんでしまうので、鳥に食べられる心配もなくなった。 
そして、田植えをして暫くたつと土がスポンジのようにふくらんでくる。微生物が分解した有機物をイトミミズが分解してフワトロ層が出来る。この層がコナギヒエなどの雑草のタネよりも軽いので無農薬で雑草の発芽を抑えてくれる。
無農薬・有機肥料による若きコメ作りのスターの誕生である。

◆1位 

中国ドリーム.JPG

これは、6月15日のこの欄で紹介したばかり。
農業では、ある農家がキャベツやレタス、ブロッコリーをつくり始めると、近所の農家が真似をして、一帯がキャベツやレタスの産地となることがある。
そして、これは野菜だけとは限らない。モモ、カキ、クリ、ブドウ、イチゴなとの果物の産地の場合もあれば、チューリップ、バラ、キクなどの花卉の場合もある。
農業の産地の場合は、試験場の指導ということもあろうが、往々にこうした成功例に学ぶと言う形で形成された場合が多い。
ところが中国の場合は、農業だけでなくほとんどの産業の場合も、地場の弱小業者が地元から全国へ派遣されている行商人の話を聞いて新規に物づくりを始め、その成功例を見て隣近所が真似をして、産地化していった例が多い。
著者は温州を隈なく調査して、そういった形で新しい集約産地が誕生した例が、温州だけでも百数十あるという。筆者はそれを《大衆資本主義》と呼んでいる。
農家と一緒で、隣の人の見よう見真似。 隣の人は、日本やヨーロッパのデザインを見よう見真似でコピーしたもの。
そこには、物真似が悪いとか、コピーはいけないことだと言う考えはない。
野菜をつくるようにまがいものの靴をつくり、やがて携帯電話器をつくり、太陽光発電のセルやモジュールを作り出している。
この著書が優れているのは、単なる机上論ではなく、そうした現場を足繁く通い、徹底したフィールドワークで中国の大衆資本の集積形態を解明していること。
こうしたゲリラ的な中国の大衆資本主義に、日本の携帯電話も太陽光発電も完敗。
ならずものの弱小資本軍団に、どうしたら勝ってゆくことが出来るか。
この著書が提示している問題点は、あまりにも具体的で、かつ大きい。















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2013年06月25日

2013年上半期 読んで面白かった本のベスト10 (上)


恒例・独善的面白本のベスト10。
今ではネットでかなりの情報を得ることが出来る。
しかし、私の現役時代は、きちんとした情報は本や新聞、雑誌などからしか得られなかった。
もちろん、メーカーや販売店などの新商品にまつわる情報も貴重だったし、仲間の実体験による問題点発見情報には、より信頼が持てた。
しかし、思考の基本になる情報は、まとった出版物に依存していた。しかし、日に200冊も出版される新刊書の中から価値のある本を探し出すのは容易なことではない。読むべき多くの情報を見逃してきた。
その経験から、現役で経済活動をやっている皆さんに、なるべく必要な本を選ぶ時の参考になればという目的でこの欄を開設。 しかし、私の関心や好みは皆さんとはかなり違う。 非常に独善的。
いろんな書評にも目を通すようにしているが、見逃している好著も多い。 ただ、出来るだけ広い範囲を網羅して、お役に立ちたいと考えているのだが…。

上半期に読んだ冊数は390冊。 この中で一次審査をパスした本は100冊。
その中で経済・経営・政治が36冊と飛びぬけて多く、1/3以上を占めていた。これは決して経済や政治に特別に関心があったということではなく、読み応えのある面白い本が、この分野のものが多かったというだけのこと。
環境・農林水産・食料・医療が13冊と、前期と同じ。
科学・技術・教育が前期より4冊減ったが、18冊と健闘。ただ、ベスト10入りしたのが2冊と半減。
次いで多かったのがノンフェクション・旅行関係の14冊。 新刊が健闘したのではなく、古いものに歯ごたえのあるものが多かった。
小説は前期から半減ちかい13冊。私の好きな企業小説に面白いものが少なかった。
不作が続いている住宅・建築はたったの6冊と一桁。 どの書店へ行っても必ず住宅・建築のコーナーへは必ず顔を出すのだが、買いたいと思う本にぶつからない。つまり、業界にイノベーションがないという証拠。哀しいことだと思う。

この一次審査を通った100冊の中で、ベスト10入り候補作品には■印をつけることにしている。 この方が、10冊ではなく気に入った本が34冊と3倍もあるので、参考にしていただける範囲が拡がる。
△印は、2012年以上前に出版された著書。


【環境・農業・食品・医療】 13冊
■日本農業への正しい絶望法                  神門善久    新潮新書
・本当に大切にしたい日本のごはん               中川諠美    WAVE出版
■洋上風力発電                         岩本晃一  日刊工業新聞
・小さなパン屋の革命                      河上祐隆    吉備人出版
・食品業界の撫子                        大河原愛子 日本食料新聞
・銀座ミツバチ奮闘記                      高安和夫   アサヒビール
・寺田本家の酒粕レシピ                     なかじ     PHP研
■アファンの森の物語                     C・Wニコル   アートディズ
■リンゴの歩いた道                        富士田金輔    農文協
・日本一の巨木図鑑                        宮 誠而  文一総合出版
■ロジカルな田んぼ                        松下明弘 日経プレミアム
・脱原発から、その先へ                     今泉みね子    岩波書店
■再生医療の光と闇                        坂上 博    講談社


【技術・科学・教育】  18冊
■地球に聴く                       坂本龍一・竹村真一   日経出版
・波の科学                            谷村康行  日刊工業新聞
・絵でわかる自然エネルギー                御園生誠他     講談社
■夜回り先生  いじめを断つ                 水谷 修    日本評論社
■出版・新聞  絶望未来                    山田 順    東洋経済
・シビアアクシデントの脅威                   舘野 淳    東洋書店
・ビックス粒子を追え                   フランク・クローズ  ダイヤモンド
・パンデミック新時代                    ネイサン・ウルフ   NHK出版
■ミラクル  インスリン発見物語        シア・クーパーノ他     日経メディカル
・ホルモンハンター  アドレナリンの発見           石田三雄    京大出版
・災害に強い情報社会                   本条晴一郎・遊橋裕泰   NHK出版
・福島原発で何が起こったのか                 渕上正明他   日刊工業新聞
・連鎖する地震                         遠田晋次   岩波新書
・真空の科学                          木ノ切恭冶  日刊工業新聞
・使える物理学                         左巻健男   明日香出版
・つながり過ぎた世界                 ウィリアム・ダビドウ   ダイヤモンド
△宇宙ロケット なるほど読本                  阿施光南    山海堂
△センス・オブ・ワンダー                  阿川佐和子・福岡伸一  大和書店


【経営・経済・政治】  36冊
・プロメテウスの罠                     朝日新聞特別報道部   学研
・北欧モデル  何が政策イノベーションを生み出す        翁百合他   日経出版
・超大国の自殺                    パトリック・ブギャナン   幻冬舎
■アメリカは日本経済の復活を知っている              浜田宏一   講談社
・覇権国家の正体                         湯浅 博   海竜社
・新しい市場のつくり方                      三宅秀道   東洋経済
・女性記者  論説委員室の片隅で                 千野境子   産経出版
■クライシス・キャラバン  紛争地における人道援助      リンダ・ポルマン   東洋経済
■性能限界                            井熊 均  日刊工業新聞
・討論 !  日本と中国の領土問題             横山宏章・王雲海   集英新書
■さらば 国策産業                        安西 巧   日経出版
・ロッキー・マーティン  巨大軍事企業内幕     ウィリアム・ハートング  草心社
・中国  ガン                          林 建良   並木書房
・二つの「競争」                         井上義朗    現代書房
・インタンジブルが会社を変える                  山川和子     PHP
・コチェビよ、脱北の河を渡れ                   高 英起    新潮社
・韓国財閥はどこへ行く                      玉置直司   扶桑社
・中国に主張すべきは何か                     大西 広  かもがわ出版
■現場女子                             遠藤 功  日経出版
■プロフェショナル・サラリーマン                 俣野成敏   プレジデント
■コンビニと日本人                         加藤直美   祥伝社
・ニッチ  新市場の生態系にどう適応するか       ジェームス・ハーキン   東洋経済
■ものづくりは、演歌だ                      包行 均   ダイヤモンド
■経済復活                            高橋洋一  文芸社
・シェル革命の夢と現実                      柴田明夫     PHP
・直径センチの激闘                     コマ大戦取材班   日刊工業新聞
■ザ・ミッション                       山本美香最終講義   早大出版
■お母さん町長奮闘記                   太田貴美・岡田知弘  自治体研究社
■理想の書店                          青田恵一 青田コポレーション
■チャイニーズ・ドリーム                    丸川知雄    ちくま新書
■「見えない資産」の大国・日本           日下公人・大塚文雄・R モース   祥伝社
△波乱の時代 (上) (下)                アラン・グリーンスパン   日経出版
△おいしいから売れるのではない。売れているのが美味しい料理    正垣恭彦   日経BP
△ステープ・ジョイズ                ウォールター・アイザックソン   講談社
△白洲次郎  占領を背負った男                北 康利    講談社
△父 金正日と私                          五味洋治   文春


【小説】  12冊
■企業の砦                             江波戸哲夫   講談社
・修羅の宴                             楡 周平    講談社
■ラストボール                           川中大樹    光文社
・孤愁  サウダーデ                     新田次郎・藤原政彦    文春
△ニサッタ、ニサッタ                        乃南アサ    講談社
■△ガッコの先生                         小松江里子   角川文庫
△ルーズベルトゲーム                        池井戸潤    講談社
■△限界集落株式会社                        黒野伸一    小学館
△告発の虚塔                            江上 剛    幻冬舎
△長崎ぶらぶら節                          なかにし礼   文春
△司法記者                             由良秀之   講談社
■△いとみち                            越谷オサム   新潮社


【ノンフィクション・旅行】 14冊
・大江戸しあわせ指南                        石川英輔   小学館新書
・東京吉祥寺田舎暮らし                       井形慶子    筑摩書房
・雪山放浪記                            星野秀樹   山と渓谷
・大学的 北海道ガイド                  札幌学院大プロジェクト   昭和堂
・趣味はなんですか ?                        高橋秀実    角川文庫
・ブータン  幸福な国の不都合な真実                根本かおる   河出書房
・旅立つ理由                            旦 敬介   岩波書店
・長く生きてきた人の言葉                      北尾トロ    飛鳥新社
・巨大津波                           やまもと民話の会   小学館
△芸術の神様が降りてくる瞬間               茂木健一郎VS志の輔他   光文社
■△ガラスの巨塔                          今井 彰   幻冬舎
△ヒトは地上最速の動物だった                    高岡英夫    講談社
■△しげちゃん 田んぼに立つ                    銀色夏生   角川文庫
△視力3センチ  それでも僕は東大に                小川明浩    グラフ社


【建築・住宅】  6冊
■小さな建築                            隈 研吾    岩波新書
・東京建築  みる、あるく、かたる         倉方俊輔・甲斐みのる 京阪神エルマガジン
・残すべき建築                           松隈 洋    誠文堂
・反乱する都市                      デヴィット・ハーヴェイ   作品社
■五重塔の科学                           谷村康之 日刊工業新聞
・測って描く旅                           浦 一也    彩国社


posted by uno2013 at 05:17| Comment(0) | 半年間の面白本ベスト10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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