2015年09月20日

冬期の「過乾燥対策」と、夏期の「高温多湿対策」 (づづき)



もう一度、2010年8月10日付の 「相対湿度と快適性に関するいくつかの疑問と仮説」 (上) を開き、最後の方に掲載してある ASHRAE (全米空調・冷凍学会) の 「相対湿度と微生物などとの相対関係」 の図を、見て頂きたい。
この図をみると、冬期のウィルスや呼吸疾患は、相対湿度が50%を下回った時に起こる。
逆に夏のダニは、相対湿度が50%を越えたむ時に、カビは相対湿度が60%を越えた時に発生することがよくわかる。
30年前に、ドイツで開業医をやっている人に聞いてビックリしたことがある。
「ドイツなどヨーロッパでは、冬期の暖房対策が進んできて、冬期の雨期にダニやカビの発生による被害が、社会問題になってきている‥‥」 との発言。
ダニカビ問題は、日本では夏の問題であった。 カビが生ずると、これをエサにするダニが日本では大量に湧いてくる。 したがって、台所・浴室・トイレなどの水回りを清潔にすることが肝心だと教わってきた。
ところが、浴室などが暖かくなったヨーロッパでは、冬期にダニ、カビが大問題になってきているというのだ。
「日本の高気密・高断熱住宅でも、冬でもうかうかしておれない」 とその時には感じた。

しかし、表日本の冬期は、過乾燥が大問題。 ヨーロッパのように、冬期は相対湿度が高くはならない。
したがって、冬期にダニの発生を心配する必要は、一切ない。
ただ、冬期にはサッシのガラスに結露が生じるので、カビのことは若干心配になった。
つまり、ガラスの結露が壁の中や木部に移動して木部を腐らせるのではないかという心配。
この心配は、ダブルサッシの普及で解決された。 しかし、ダブルサッシでは、和室の障子付きサッシに結露が生じるので、どうしても45%以内に抑えることが必須条件に。 冬期は50%にすることは、サッシ面から抑えられてきた。
しかし、トリプルサッシが出回って、冬期相対湿度50が可能になり、風邪に弱い幼児や年寄りにウィルスや呼吸疾患が生じない50%の相対湿度が可能になってきた。
たしかに、デシカの機能は優れている。 全館の相対湿度を24時間50%に維持してくれる。
しかし、そのためのランニングコストは無視できない。

これは、確言出来ないが、全館はランニングコストの安い透湿膜加湿方式を採用し、40%程度に維持しておいた方が、生活しやすく、静電気も起きない。 そして、造作材や壁・天井材のメンテナンス費がほぼフリーになってくれる。
そして、幼児やお年寄りが風邪を引いた時は、その部屋だけの相対湿度を50〜55%に上げてあげるだけで良いのではなかろうか。  
どこまでも、サッシの結露対策を検討した上で、ではあるが‥‥。 
全館を、冬期は50%にする必要性はことさらないというのが、最近の私の考え。

同じことで、夏期の全館の温度は25〜26℃で、想定湿度は55%程度で我慢する方がよいのではないかと、最近では考えている。
この温度と相対湿度では、大抵の場合は男性が我慢ができなくなる。 その場合は、男性の脇に扇風機を置けばよい!!
Sa邸では、27〜28℃で、相対湿度は40%前後で生活している。 このため非常に快適で、外でかいた汗も、家の中に入ると あっという間にひっこんでしまう。 
それどころか、わが家での実験で、「私個人の快感度を言うならば、32℃で相対湿度が30%の方が、はるかに快適だ!!」 と断言してきた。 つまり、冷房費の方が、デシカによる除湿費よりもはるかに高いと信じていた バカげた考え。
ランニングコストのことは、正しく考慮していない上での発言‥‥。
つまり、廃熱ドライ方式のセントラル空調機を1台入れ、安い2万円前後のデシカ方式の簡易乾燥機を1〜3台程度購入して頂き、面倒だが水が溜まれば捨てて頂く方が、ランニングコストが安く上がるのではないか、と考えるようになってきている。 

しかし、金属製パイプの中に冷水を巡回させ、金属の表面に結露を起こさせて、これを排水することによって夏期の相対湿度を下げると言う新しい試みが、数ヶ所でなされてきている。
これは、今年からデータ取りが始まったばかりで、来年の夏をすぎないと採用可能か否かの評価を下すことは難しい。

それと、夏期のダニ対策として、NHKの「試してガッテン」では、布団を天日に干しても、ダニは裏の温度の低い方に逃げてしまうので、効果がないと言っていた。
50℃以上の温度が1分間続けばダニは死んでしまう。
したがって、ベランダに干すよりは、炎天下の自動車の中に、布団や枕、毛布などを入れておけば、ダニは全滅すると言っていた。

それと、数日前には25℃で、相対湿度が40〜45%の日が半日以上続いた。
今日の午前中は、室温が25〜26℃で、相対湿度が48〜51%。
ダニは相対湿度が50%ないとASHRAEは死滅すると書いている。
このため、4時間以上、押し入れの中に扇風機を最大にして外気を送り込んでいるが、はたして成果や如何に‥‥。
といっても、私は古い人間で、花粉症やダニなどで困ったことは一度もない。
ただ、より快適に過ごせれば‥‥と、慾をかいただけのこと。


posted by uno2013 at 16:31| Comment(0) | 産業・経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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