2015年01月05日

一条工務店の上潮ムードはストップ。本当の性能と価格の勝負!



関東で、一条工務店の i-smart でトリプルサッシで建てた施主から、Q値か0.8Wを切っていると言うデータを入手しました。
i-smart の公称数値は、Q値が0.82Wだから、トリプルサッシを採用した場合は0.8Wを切るのは当然のこと。
しかし私は、一条工務店のQ値をまともに受け取ることが出来ないでいる。 全熱交を採用している同社は浴室やトイレからは部分間欠排気を行っている。 浴室やトイレなどのダーディゾーンからは24時間連続排気が世界の常識。 部分間欠排気は、長い目でみると問題を残しているような気がして、未だに納得出来ない。
しかし、関東地域においても1.0Wは当たり前で、Q値は0.9Wから0.8Wの時代に入ってきた‥‥と考えることはできる。
つまり、鉄骨プレハブメーカーや三井、住友などの大手メーカーは、今でもトップランナーの1.9Wを切るのにフウフウいっている。 それなのに一条工務店は、内地でも軽くトップランナーの1.9Wの半分の、数値を鼻歌混じりで確保。

しかも、価格はオプションの多寡にもよるが、坪70万円を切っているともいわれている。
意識の高い消費者の多くは、完全に大手離れを起こしている。
大手住宅メーカーは、知識の乏しい高額所得層を対象に、相続税対策としてのアパート建築を売り込むことに血道をあげている。
そして、メーカー品にこだわらなくなったインテリー層は、今までは地場の優れたビルダーに流れてきてくれていた。 価格的に競合すると、地場ビルダーがはるかに有利だったから‥‥。
ところが、この地場ビルダーへ流れていた知識層が、一条工務店へ流れている。 その現象が昨年から激しくなっている。

一条工務店がブームに乗っているのは、単にQ値が0.8Wとか、C値が0.7cuという面にあるだけではない。 1.5寸勾配のフラットな屋根にして、10KWの太陽光発電を搭載すれば、高い売電価格で10年とか15年で太陽光が償却出来た。 その間の費用は一切一条工務店が負担してくれ、初期費用ゼロで太陽光発電を搭載出来た。 この魅力で一条工務店が急成長。
太陽光の家庭用電気の買上げ価格は、次のように変化してきている。(10kW以内)
・2010年度=48円 ・2011年度=42円 ・2012年度=42円 ・2013年度=38円 ・2014年度=37円
そして、2015年度はメガソーラーが20〜25円とかなり下がることが予測されているが、住宅用の10kW以内の売電価格は33円前後と予想される。
しかし、一方電力会社から買う電力料金は、かつては半永久的に22円として計算してきていたのが、オイルやガスの値上がり+消費税の値上がり+再生可能エネルギー賦課金のプラスで、今年度で25円、2020年度のオリンピックの年には30円になろう。 
その時の10kWの家庭用太陽光発電の売電価格は、ドイツのように買電価格を大幅に下回ろう。
つまり、太陽光発電の耐用年数を20年と見れば、今年で太陽光をタダで搭載するとメリットは完全になくなってしまう。 太陽光発電は必要なだけを発電し、後は自動車用などの蓄電にまわされるようになる。 つまり、正常な姿に戻る。

したがって、得手に帆を挙げた一条工務店の上げ潮ムードは、今年で完全に消滅。
そして、本当にQ値とC値がモノを言う世界に‥‥。
そこで、問題になるのは一条工務店の i-cube とか i-smart という性能。
私は去年の春まで、一条工務店の建築現場をつぶさに見ていなかったので、i-cube とか i-smart は、公庫の仕様書に準じた 「枠組壁工法」 だと信じていた。
つまり、三井ホーム、地所ホーム、東急ホーム、スウェーデンハウスなどと同一の、正規のツーバイフォー工法だと考えていた。
ところが、1階の土台や大引きに使われている角材の節の大きさは、日本農林規格の枠組壁工法を無視するものだった。 そして、1階の床組並びに2階の床組、並びに小屋裏の床組と小屋掛は、合板の千鳥張りをやめて、ダイヤフラム理論を見事に無視していた。
それだけではない。
石膏ボード工事において、北米が開発したドライウォール工事を完全に無視しているだけでなく、金融公庫の仕様書の肝心のポイントを忘れ、壁ボードを先張りし、天井ボードを後張りするという大失態をやらかしている。
そして、現場では絶対に使ってはならない45ミリ幅や90ミリ幅のボードを出隅や開口部周りで使っていた。 これは、ツーバイフォー工法としては明らかな欠陥工事。

つまり、一条工務店というのは、在来の木軸で育った会社。 北米やヨーロッパの優れた木質構造の基本的なポリシーがわかっていない。 このため、一階の土台と大引き、3尺角の合板を平気で使うなどという愚策を自慢げに公開している。
i-cube と i-smart は、ツーバイフォー材を使った、どこまでも一条工務店の 「特認工法」。
それを、本物のツーバイフォーと勘違いした私に最大の責任がある。
反省!
正直言って、一条工務店の i-cube や i-smart の現場から学べるものは1つもない。 これほどまでにひどい現場を見たのは初めて。
ツーバイフォー工法の根幹をなしているのは、プラットフォーム理論の完全実施と石膏ボードを全面的に採用したドライウォール工法にある。
この肝心の2つを無視していることは、その耐震性能と防火性能が疑われということ。
耐震性能については、基礎の底盤厚が厚いから、かなりの強度はある。 そういった良い面を評価するのはやぶさかではない。 しかし、2階の床根太の統一性のなさや、内壁のボード張りのクギ間隔のいい加減さ、さらにはサッシの出隅部は合板やボードをくり抜いて施工すべきなのにやっていない。 したがって、直下型の中越地震に遭遇したら、倒壊はしないまでもあちこちがやられ、とくに気密性は2cu以上にまで落ちる可能性が高いと感じた。
ともかく、Q値やC値以前に、木軸工法が持っている耐震性や防火性に疑問符が付く。 どこまでも 「特認工法」 に過ぎないと言うことを、まず最初に理解して頂きたい。

特認工法であれば、イチャモンをつける方がおかしい。
何しろ、日本政府は、数多くの鉄骨プレハブ工法と、木軸では金物工法という無数の特認工法を認めてきているのだから‥‥。  
ツーバイフォーもオープン工法になっていなかったら、いまどき永大ハウスなどがのさばっていたはず。 
それだけに、一条工務店の i-cube とか i-smart の認可には、慎重さが欲しかった。
ともあれ、一条工務店のツーバイフォーもどきが、日本で肩で風を切って歩けるようになった。
本来は日蔭者でしかないものが、大通りを大股で歩いている。
この一条工務店の i-cube とか i-smart という商品には、耐震性能と防火性能という面に大きな欠陥があるということが分かった。
しかし、この欠陥は本格的なツーバイフォーに比べると目立つが、他の金物工法を含めた木軸の工法に比べると、致命的とまでは言えない。 やたらと金物と木材の材積を喰っている特認工法に比べると、強度もそれなりにあり、コストパフォーマンスに優れている。
したがって、i-cube や i-smart に勝には、本格的なツーバイフォーで、Q値とC値で一条商品を上回るだけでなく、価格面でも対等以上に戦えるものでなくてはならない。

具体的には206の充填断熱だけで、耐震性、防火性も高く、しかもQ値は限りなく0.8Wに近く、C値は一条工務店の0.7cuではなく、0.3cu以下。
これを、「遅くとも今年の夏までにはデータを揃えて、誰でも手に入るようにしたい」 と年寄りはリキんでいます。
「どうか、東京・埼玉・横浜エリアで、実験台になっても良いと考えられる勇気のある方が居られたら、是非とも手をあげていただきたい」 と、重ねてお願い申し上げます。


posted by uno2013 at 16:54| Comment(0) | Q値0.8W以上の住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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