2014年10月25日

フェィスブックで注文を得るヒントと難題の山盛 !


蓮実よしあき著 「SNSで農業革命」 (碩学舎 1800円+税)

SNS写真.JPG

今回は、ワイン造りや農業革命を取り上げようとしているのではない。
農業も何も知らない愛知生まれの37才の男が一人で、知合いも友人も居ない長野・東御市の農業支援センターの斡旋を得て、農家から70ヘクタール (7000u) の農地を借りて 「はすみふぁーむ」 を設立したのが9年前の2005年。 
所持金は30万円しかなかったと言うから、計画的に農業に新規参入したとは言いかねる。
ともかく追い詰められ、なんとかワイン作りで食ってゆけるようになりたいとガムシャラに働いた。 だが、木を植えてワイン用のブドウが採れるようになるには4〜5年間はかかる。 その間は、野菜づくりなどで食いつなぎ、やっとブドウが収穫出来るようになったのが2009年。
その翌年に、資本金がないので世界一小さなワリナリーを造ってワインを売出した。 その売出しに当たり、カネがないのでツイッターとフェスブックでPRを始めようと考えた。 若干ホームページなどの知識は持っていたが、フェスブックとかツイッターに関してはド素人。 それが、現在ではフェスブックのファンが5000人を突破し、年間1万本のワインの80%はフェスブックのつながりで売れているというから驚く。
今回は、そのフェスブックを、どうすれば住宅の販売促進に活かせるかについて考えてみたい。
といっても、私はフェスブックをやったことがなく、また住宅業界では大手メーカーや不動産業者が既に手掛けているが、これという成功例を聞いたことがない。 したがって筆者の成功例を参考にするしかないのだが‥‥。

ご案内のように、私はITには弱い。 
ただ、コンピューターによる積算や図面作り情報収集には 早くから神経をとがらせて、どの会社よりも素早く対応してきた。 ビルダー仲間で最初にコンピューターによる積算を始めたのが仙台の北洲ハウジング。 早速、担当者を連れて門戸を叩き、同社のシステムを導入した。
設計のコンピューター化は、ホームビルダー・コンサルタンツが一番早かった。 マックによる作図のために1台200万円近い機械を9台購入するのがやっと‥‥。 そして、自宅で覚えるために14インチの一番小さな機種を頼んだら、自動車に匹敵する150万円も取られた。 おかげで誰よりも早く構造図をマックで描くことを覚えたが‥‥。
そして、30年ぐらい前から、住宅業界でもホームページ造りが始まった。
ホームページは、それまで出されていた会社の単なるPR誌とは基本的に異なる。 
消費者の関心のある記事を満載すれば、多くの消費者が訪れてくれ、味方になってもらえるだけでなく、強力な施主になって頂けることが分かってきた。 つまり、「良いホームページ造りこそが最高の営業活動だ」 ということが明になってきた。 
笑い話だか、毎日自腹を切って、《多摩のおいしい昼飯マップ》 づくりに取組んだりもした。
いずれにせよ、トップである私の仕事の半分は、ホームページ造りに費やされた。

そして、25年ぐらい前から、全ての地場ビルダーは専門業者にカネを払って、ホームページを開設した。 ホームページがないと格好がつかない。 
つまりホームページそのものが、アクセサリーとして目的化した‥‥。
そして週に数度のペースで、現場写真などを更新しているところは良い。
ひどい例だと、月に1〜2度しか更新がなく、最悪の場合は年に1〜2度。
したがって、よっぽどのことがない限り、消費者はわざわざ訪問してくれない。 折角開設されたホームページが、全く活かされないままに死蔵している。
そして、数年前よりフェイスブックとかツイッターと呼ばれるSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス) が爆発的に普及を見せてきている。
それまでのホームページでは、ブログやメルマガ (メール配信システム) が主体。 消費者は一方的に情報を受取るだけで、積極的に参加出来なかった。 
たしかに、私のホームページの 「ネットフォーラム欄」 のように、匿名で意見を書ける場がないわけではない。 しかし、変なことを書くと叩かれたり、消されたりしてしまう。 消費者が勝手につぶやいたり、質問をしたり、情報を発信したり、あるいは気軽に個人的な意見を述べるわけにはゆかない。

そして筆者は、フェイスブックのメリットとして、次の3点をあげている。
1つは、フェスブックというのは、今までの 「ハンドルネーム」 ではなく、基本的には 「本名で登録」 が基本。 つまり実名制。 匿名での投稿だと、ユーザーは多少の誹謗とか中傷に傾く嫌いがある。 だが、実名だと意識を高く持つようになる。
2つは、必須ではないので書かなくても良いのだが、実名に加えて出身校、経歴、出身地、趣味趣向などの顧客情報を掲載する欄がある。 これがあるので親しみ感が増す。
3つ目は、フェスブックを利用する人は、意識レベルなどが比較的高い。
フェスブックのアカウントを取得するには、以下のステップによる。
@  http://www.facebook.com  にアクセスし、
A  必要な情報を記入し、パスワードを設定する
B  Aで書きこんだメールアドレスに、確認メールが送られてくる
C  Bの送られてきたメールを開いて、リンクをクリックする
D  登録して完了

なお、住宅の場合は、ツイッターはそれほど有力とは考えられないが、アカウントの取得は、以下のステップで簡単に得られる。
@  http://twitter.com/ にアクセスし、
A  必要な情報を記入し、パスワードを設定
B  アカウントを登録して完了

さて、筆者がよく聞かれるのは、「フェイスブックやツイッターの日々の更新は、パソコンかそれともスマートフォン (携帯電話) の、どちらが良いの?」 という質問。
これは、「どちらが良いというものではなく、ケースバイケース」 だと筆者はいう。
事務所にいる時は、パソコンを使う。 早くキーボードが打てるし、誤字脱字が少なくて済むし、訂正も簡単だから。
しかし、タイムリーな写真をどしどしとアップしてゆきたい時は、スマートフォンや携帯を使うという。 筆者はツイッターとフェスブックの両方を使っている。
そして、ツイッターは日に3回、フェスブックは日に1回更新するのを義務としている。
いいですか。 ツイッターは日に3回、フェイスブックは日に1回更新ですぞ!
住宅の場合は、やたらツイッターでつぶやくとか、急いで見せなければならない写真というのは少ない。 したがって、日に1回のフェスブックの更新で十分だと思う。
しかし、毎日1回更新出来る住宅人は、一体何人いるだろうか?
フェスブックの持つ意義を理解している経営者は、私の知っている範囲では皆無に近い。

私が現役で、毎日お客や取引先と打合せをし、工事現場をチェックし、あるいは月に2回以上開催していた現場見学会に参加していた時は、毎日更新するだけの情報があった。
しかし、第1線を離れたら、毎日報告出来るような情報はなくなってきた。
つまり、絶えずトップが現場に張付いていない限り、毎日更新することは難しい。
毎日でなくて良い。 週に1回、情報の発信が出来ないトップは、これからは許されなくなってくるのかも知れない。 
それほど、消費者は新しくて正しい情報を求めているということを考え、自らの行動を見直す時期が来ているようだ。
いや、住宅業界のトップが動かないので、変わりに消費者が動き始めている。
何しろ 「住まいのブログ村」 には18,292人も参加しており、戸建て・輸入・マンション・リフォームなど、いろんな自慢話や失敗談の花盛り。
私もわざわざ潜りこんで、数人からデシカの本音の評判を調べたことがある。 
だが、ブログ村の村長から何回もの誘いがあったが、私は不特定多数の方に読んで欲しいとは考えていないので、お断りしている。

しかし、私のように商売をやっていない者はそれでも良いが、住宅商売をやっているトップは真剣に考えるべきだと思う。
つまり、中小の地場ビルダーの場合は、ブランド化出来るのは経営者の人間的な魅力。
それと、新しいイノベーションに取組む不動の姿勢。 
これ以外にはブランドはない。
そして、フェスブックでは、「自社商品の過度な売り込みを絶対に避けること」 と筆者は説いている。 フェスブックでは、ブランド面のアピールだけにとどめておく。 
そして、ホームページなり、ブログ欄に買いたくなる記事が掲載されており、アクセスの方法が示されておればそれで十分。

しからば、トップがどうしても筆下手で、毎日書いたり写真を掲載する能力が乏しいとしたら、どうしたらよいか?
そういった才能のある人材を 何がなんでも探し出し、徹底的に現場で実地教育する以外にはないのだと思う。 
そうした人材の発掘こそ、これからのトップがなさねばならない最大の仕事かもしれない。


posted by uno2013 at 14:10| Comment(0) | 技術・商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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