2014年09月25日

ドライウォール工法とセントラル空調換気システムの行方? (下)



日本は世界一の地震国。
したがって、建築基準法の1.25倍の2等級とか、基準法の1.5倍の3等級程度ではダメ。 
RC造はこれが限界なので、国交省は2等級とか3等級しか表示していない。 
だが、「建築基準法の2倍の、最低5等級以上の構造強度なら、木質構造だったら簡単に出せる。 それほどカネをかけずに実現出来るから、ビルダー側の良識で実現しましょう!」 というのが、一貫して私が提唱してきたこと。
それには、外壁はスジカイを廃止して構造用面材を採用すること。 同時に内壁からもスジカイを放逐して、12.5ミリの石膏ボードを全面的に構造耐力壁として採用する。 
そして、まず天井面を優先的に張り出し、次は壁を張る。 
この時、必ず外壁から455ミリ入ったスタッドから張り出し、開口部周りはコ型にくり抜き、出隅部に45ミリなどの端材は絶対に使わない。 そして、クギ打ち間隔は公庫の仕様書に準じる。
これがドライウォール工法の基本。 
この基本を守っていない i-cube とか i-smart は、残念ながら正式には 「枠組壁工法」 とは呼べない。 あれはどこまでも一条工務店の 「クローズド工法」 であって、枠組壁工法としてカウントしてきたのは、私の一生の不覚。 
多くの消費者にご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、一条工務店がいち早く枠組壁工法に全面的に改善することを衷心より希望したい。 


次は、表日本は世界一、「夏期は高温多湿」 で、「冬期は超乾燥国」 という厳しい条件下にあるという紛れもない事実。
つまり、夏期の除湿と冬期の加湿を考えていないシステムは、全て快適性の面では欠陥住宅。 
除加湿ということになると、どうしても断熱面でQ値が、また気密性の面でC値が大問題に‥‥。
ダイキンは家庭用デシカの拡販を考えて、「Q値は2.0W/u以上、C値は2.0cu/u以上」と言う甘すぎる数値を発表して、大手住宅メーカーの気を引こうとしている。 住宅メーカーに追従すのは自由。 だが、いくら甘すぎる基準を発表しても、それで靡いてくれるほど日本の大手住宅メーカーの体質は甘くはない。 
なにしろ、国交省に働きかけて、次世代省エネ基準から気密性能のことを一切省いたというほどの実績を持っている。 面の皮が5センチ厚もあるほどの、消費者無視に徹したモサ揃い。
家庭用デシカの機能を完徹しょうと考えれば、東京以西でも最低のQ値は0.9W/uで、C値は0.3〜0.5cu/uでなければならない。 このQ値とC値を達成しようという意欲のない住宅メーカーは、消費者の名で日本から追放してゆくべき。
住宅を発注する消費者が、決意してそうした地場ビルダーを探してゆけば、不可能なことではないはず。 道は必ず開ける。 しかし、年間最低10〜20戸の受注が確保できなければ、絶対に安価に提供できる態勢は出来ない。 
いいですか、地場ビルダーは、消費者の期待に応えるために、死に物狂いとなって努力しなければならない。 関東以西でQ値が0.9W/u、C値は0.3〜0.5cu/uを、無条件でコンスタントに提供するということは、大変な難題。

そして、さらに強調しなければならないことがある。
Q値0.9W/u、C値0.3〜0.5cu/uの数値を、40坪の一般サラリーマン用の住宅で、坪60万円台の価格で達成しなければならないという使命を持っているということ。
このために、私は206材の充填断熱材だけで処理出来るように、懸命に働きかけている。
充填断熱材+外断熱では、どうしても価格が上がるし、ロックウール以外の外断熱では東京で予想されている直下型地震の折の防火面で、完全に安心出来ないから‥‥。
そして、1階に関しては床断熱ではなく基礎断熱で処理しなければ、坪60万円台という価格が達成できないのではなかろうか。 当然、ホウ酸処理による防蟻処理が不可欠になってくるが、その工事の詳細内容まで詰めた訳ではない‥‥。
また、PVCを中心としたトリプルサッシと、実質的な熱回収率90%という換気装置も大きな問題として浮上してくる。

この40坪の住宅を坪60万円台の建築費で提供すると考えた時、問題になってくるのが定価100万円を超える家庭用デシカの存在。 
私は50万円前後で入手できるような希望的観測情報を真に受けていたので、やたらとデシカの肩を持った。 しかし、セントラル空調換気システムでデシカを採用すると、40坪で坪5万円はしてしまう。 家庭用デシカはその売れ行きから見て、どう考えても当面は安くなりそうにない。
つまり、冷暖房と換気を含めて、如何にしたら坪4万円以下で必要な除加湿が得られるかというチエが、地場ビルダーに求められている。
年間を通して、相対湿度は40%前後を全館的にキープすることが目的。 この40%の相対湿度が冬期に問題になってくる。 
ガスバリア性透湿膜という全熱交素子だと、CO2や臭いを通さずに熱と水分を移行させてくれる。
冬期には5グラム程度の絶対湿度は、経験的になんとか保持出来る。
室温が20〜21℃の設定だと、なんとか相対湿度が40%となる。 
しかし、室温が25℃の設定だと、相対湿度は30%にすぎなくなり不足する。 
この肝心のポイントさえ消費者が理解してくれれば、冬期はガスバリア性透湿膜の全熱交素子で生活出来る。 
そして、20〜21℃より上の室温の設定温度を求める時は、デシカに頼らなくても、三菱電機の透湿膜加湿器ないしは加湿機能付きのエアコンの採用で事が済む。
ただ、夏の除湿の場合は、小型で良いからアメニティビルトインなどの再熱ドライを用意する必要が不可欠。 つまり、場合によっては空調機が2台ということもありうる。 その方が安くて済むから‥‥。
それよりも、今の2倍の広いロータリー式デシカが安く開発され、小屋裏空間で処理できることの方が、より理想的だが‥‥。 これは、どこまでも思いつきの段階の話で、実現性は保障の限りではない。

いずれにせよ、数台のエアコンの室外機を追放してゆくことは、ヒートアイランド現象を防ぎ、CO2の削減という面と、快適性という面では不可欠の条件。
ダイキンが用意してくれないなら、皆でチエを絞って行くしかないようだ。


posted by uno2013 at 09:57| Comment(0) | 技術・商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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