2014年08月30日

アルミ高断熱窓の開発協会(Passive Window Japan)10月設立へ



ホットニュースが飛び込んできました。
テクノフォルム・バウテック・ジャパン社では、数年前よりドイツを中心に需要が拡大している高断熱アルミサッシを、何とか日本へ根付かせるべく努力を重ねてきました。
私も、心当たりの何社かに働け掛けてみたのですが、各社とも需要減退による価格競争に巻き込まれており、高断熱用サッシの開発には関心があるのだけれども、なかなか手を出せないというのが現状。
このため、予想以上に難産を強いられ、未だに日本ではビルダー、消費者ともアルミの高断熱サッシを採用することができないでいます。

今、入ってきたニュースでは、テクノフォルム・バウテック・ジャパン社の日本の代表であった橘社長が、今月一杯で退任 (後任には轟氏が昇格予定) し、9月一杯は準備に当たり、10月早々にPassive Window Japan (理想の窓・開発協会) を設立し、橘氏が専務理事に就任する予定という内容。
この新しい協会は、これから会員を募集するが、すでに7名の理事も内定しているようで、かなり根回し済みと考えてよいらしい。
また、ドイツの Passive House Institute からは、全面的に新設される協会に対して、サポートを厭わないという正式報告も得ている。

日本においては、アルミサッシというU値は5.0W以上で、とても断熱サッシとは言えず、冬期は結露が生じるのが当り前。 しかし、ドイツでは今から20年前の1984年に、アルミとアルミの間を太い樹脂を挿入し、U値が3.1Wというアルミサッシが開発された。
しかし、この3.1Wというのはガラスの断熱性能にオンブしていたというのが実情で、アルミ枠そのもののU値は3.5Wにすぎなかった。
しかし、単に住宅だけでなく、ビル需要などでもアルミ断熱サッシの要望が強く、最近ではアルミ枠そのもののU値が1.1Wという超高性能なものまで開発されてきている。
このサッシ枠にトリプルガラスを用いれば、Q値が0.9W前後のサッシも不可能ではないはず。
日本では10年前からアルプラと呼ばれる 外側がアルミで内部がプラスチックのU値2.3Wのサッシが市場に出てきているが、残念ながら断熱サッシとは呼べないもの。

既に述べたように、ドイツと日本ではサッシのU値表示に違いがある。
ドイツでは1.0uの小さなサッシでU値を試験して評価するとのこと。 つまり、小さいサッシだけに枠の比率が大きく、枠の性能値がものを言う。 
これに対して、日本は2.5u以下のサッシで試験され、評価がなされる。 その試験に供されるサッシの大きさは、各社によってバラバラなのが現状だと聞いた。
それはそれで構わないのだが、国際比較する時に、この試験体の差が大きくモノを言うと、北海道のアース21の仲間が教えてくれた。
つまり、PVCサッシでは、各社日本の基準に基づいてU値を発表している。 そのことは日本の法律上何一つ違反する行為ではない。
しかし、ドイツの1.0uという試験体の大きさに換算して言うならば、「最良のスタイルテック社のPVCで1.0W、エクセルシャノンで1.1W、YKKや三協アは1.2W程度ではないか」 ということを聞いたことがある。 これはあくまでせも伝聞であって、その性能値を私が直接確かめた訳でも、実験で数値を試したものでもない。 
したがって、間違いがあればお詫びして訂正したい。

ただ、私が言いたいことは、かつてPVCのペアガラスの普及が、R-2000住宅をはじめとした高気密・高断熱住宅の普及の大きな動機になったという事実。
同じことで、日本の試験機関で1.0Wを切るPVCのトリプルサッシ (それがドイツ基準で1.0W以上であったにしても‥‥) の普及が、これからのQ値が0.9W時代の住宅業界を正しくリードしてくれる。 もちろん、ウッドサッシの貢献も大きかろう。
しかし、かつてのPVCのペアガラスの大奮闘を知っている者にとっては、価格面でのPVCサッシの貢献を無視することはできない。

もし、アルミ断熱サッシが、PVCと同程度の性能と価格を持っているとしたら‥‥。
これは、単に地場ビルダーだけでなく、大手住宅メーカーの採用を呼び覚ますかもしれない。
したがって、一方的に万歳を叫ぶことが出来ない要素も持っている。

来週、早々に橘氏を訪ねて、計画内容の詳細を聞き出す予定。
ともあれ、ホットニュースの行方から、当分の間は目が離せない。

posted by uno2013 at 07:41| Comment(0) | 技術・商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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