2014年03月05日

今年の建築・建材展でトリプルサッシと目についたいくつか‥‥


昨日から7日まで、東京・国際展示場で恒例の 「建築・建材展」、「LED展」、「ジャパン・ショップ展」 など、日経新聞が関連する展示会が6つもまとめて開催されていたので、行ってきました。
しかし、6つの展示会を一挙に行うというのは、どこまでも日経新聞社のご都合によるもの。
どんなにリキんでも一日に歩ける範囲は、1万5000歩が限度。 
「建築・建材展」 を2時間かけて見て回り、せめてLED展を見ようと思ったが、疲れたし、LEDの会場は閑散としていて熱気が感じられない。 それに、セミナーも魅力のあるものが皆無。 ぐるりと一回りして、早々に引き揚げてきた。

このところ、私の関心事はサッシと断熱と換気。
サッシは7社が出品していた。 オスモ&エーデル社が、ドイツのPVCサッシとお得意の電動外ブラインドを出展していた。 これが一番目についた。
メインとして展示されていたのは、U値が0.82Wのトリプルサッシ。
ドイツには、日本のアルミサッシの組立工場並の 「サッシセンター」 なるものが、PVCのバー材を買ってきて、2500万円も投資して4点同時圧着機を導入しさえすれば、誰でも簡単にサッシメーカーになれると聞いていた。 そして、この程度のメーカーが千数百社もあると吹聴されていた。 
しかし、これはU値が1.7W前後と低い時代の話。
ペアサッシではなく、Q値が1.0Wを上回るトリプルサッシの時代は、出来るだけPVCを薄くして空気の房数を多くし、熱伝導率を低くしない限り、施主の高度な要求に応えられない。
ガラスの性能に、PVCの枠がついて行けない。
この薄い房を多くするために、PVCの強度がどうしても落ちざるを得ない。 それを補うためにドイツでは下の写真のように鉄の金物での補強が常識になってきている。

エーデル-2.JPG

この金物を含めて4点同時圧着する技術は、2500万円の投資では出来ないらしい。
このため、ドイツでは弱小のサッシメーカーが次第に姿を消しつつあるという風に聞いている。 その真偽の程は定かではないが、ともかくパッシブハウスという荒波は、中小のサッシメーカーにものすごいイノベーションを求めているらしい。
そして、現物の展示はなかったが、室外側のサッシ枠をなくしてガラスの開口部面積を10%も上げた下記の「ノバイTOP90」 というU値0.78WのPVCサッシを売りだしている。

エーデル-2-1.JPG

それよりも面白いと思ったのは「ノバツインTOP90」 というブラインドを内蔵したサッシ。
プラインドを開けた時のU値は1.0Wで、閉めた時のU値は0.91Wという。
これは、東京以西では売れるはず。

エーデル-2-2.JPG

このほかに気密性能の良い超大型引き戸「ヘーべシーべ」 も開発していた。
ドイツのPVCサッシは、注目に値する。
ただし、設計価格は高かった。 これでは簡単には使えない。

チャネルオリジナル-5.JPG

もう1社注目されたのが、「チャネル・オリジナル社」。
この会社は商社だが、ともかくトリプルサッシでは木製で数社、PVCではドイツの「UNILUX」性のU値0.7〜0.9Wのサッシを扱っている。

山崎木工-3.JPG

中で面白かったのは、山ア屋木工所の信州ヒノキを使ったトリプルの「キュレーショナー」。
しかし、ガラスの性能値は高いが、信州ヒノキの断熱性が断面を見てもあまりにも低いので、
残念ながら競争力が低い。
チャネル・オリジナル社は品揃いでは大したものだが、これはという価格競争力を持った商品が少ない。
もっと絞り込みが必要。

きむら0.95.JPG

この外では、木製ドアメーカー・キムラの0.95Wのトリプルや、バルト3国から出展していたメーカー。 イギリス性のガーデナップ社などが目立った。 ナーダック社やマーヴィン社のペアサッシでは明らかに見劣りがする。

問題は国内メーカーの展示がなかったこと。 エクセル・シャノンやYKK、スタイルテックの3社が、どのような価格帯で、どの程度の強度のあるものを市場に出してくるかによって、今年は 「様変わり」 の匂いがするというのが私の見立て。
それにしても、実需を持っていないので、1人で取材するには限界がある。
やはり、最低で2〜3で回らないと肝心なことが聞けないし、見逃しも多い。
秋の「ホームショー」には国産メーカーも出そろうだろう。
それが、ポイントになるかも知れない。

ハイドロ-1.JPG

ハイドロ-2.JPG

サッシ以外では、TOTOを中心とした光触媒の「ハイドロテクト」 が面白かった。
マジックで書いたイタズラ書きが瞬時に消える様子や、1.8ppmあったNOXの濃度が数分間にゼロになる実験は、人を惹き付けた。

トリプルシェード.JPG

バイオマーブル.JPG

冷風機-1.JPG

このほか、ソーラーハウス協のU値1.47Wのトリプルハニカムシェードや、日本デコラックスの木目の「バイオマーブルカウンター」やサンコー社の「エコ冷風機」は、改良の余地が多いが目にとまった。

posted by uno2013 at 07:34| Comment(0) | 展示会・シンポジウム・講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。