2013年09月04日

Q値0.8W、C値0.6cu/u、デシカ換気のユウキ邸  (2)


施主のユウキさんから28日に、「アイシネンと一部ダクト工事が予定よりも前倒しで8月末に工事に入りそうだ」 とのメールをいただいた。
しかし、残念ながらその時は私のパソコンがやられ、メールを受け取ることが出来なかった。 そして、メールがなんとか復活したのが1日の夜遅く。
あわてて、2日に習志野の現場へ行ってみた。

先にも紹介したように、ユウキ邸は金物工法による木軸。
木軸だと4寸角は欲しいと考えていたが、その構造をよく検討したら 3.5寸角で十分に高い耐震性を持っているので驚いた。
ただし、24ミリ合板を使う 「根太レス工法」 と紹介しただけで、肝心の合板の継ぎ目をよく確認していなかった。
今回は、その見落としていた合板の継ぎ目に大きな問題点があることがわかった。 問題点というと誤解を受けるかも知れない。 正式には改良点というべきだろう‥‥。

アイシネン1.JPG

まず、現場を見てびっくりしたのはアイシネンの施工の精密さ。
私がやっていたのは206 (14センチ厚) の壁の中に、平均して13センチぐらいを吹き込むという工事内容。 何しろ100倍発泡というくらい膨らむので、とても均一にはならない。
膨らみすぎてボード張りに差し支える。 そこで、膨らみすぎた所は削ったので、表面はデコボコ。 それが、現場発泡の正常な施工だと考えていた。

階段室.JPG

したがって、階段室や吹き抜け部分の施工精度には、舌を巻いた。

アイシネン3.JPG

そして、大工さんに聞いたら、「発泡屋さんは特殊な包丁というかナイフで、削ぎおとしていた」 と言うではないですか‥‥。
その削ぎ落している現場を見たかった。 別の機会に絶対に写真に収めます。

削りとる前の写真.JPG

施主のユウキさんから、特殊な包丁で削ぎ落す前の写真をわざわざ送っていただいたので、参考までに掲載します。 しかし、施主も削ぎ落しの写真は撮っていなかったよう。 残念。

浴槽ユニット.JPG

そして、浴室ユニット周りの吹き込みは、予想通りで一安心。

合板千鳥1.JPG

さて、今回1階、2階、小屋裏とも、床合板を千鳥張りにしていることに気付いた。
これは、ダイヤフラムの理論から見ても非常に正鵠。

105の合板受け1.JPG

合板受け2.JPG

そして、改めて2階床合板の継ぎ手部分を見たら、合板受け剤として3.5寸角を入れているではないですか。 しかも、金物を使って親切丁寧に‥‥。
これには、びっくり。 
私は29ミリのT&G合板‥‥つまり合いシャクリ合板を1階の床組に限定して使っていた。 しかも、土台や大引きに平行に合板を張るのではなく、直行方向に張る。 しかも、接着剤併用で3尺間隔で土台や大引きに固定するのだから、千鳥張りしても合板受け材は一切不必要。
金物工法では、梁に併行して合板を張っている。 これだと、直行して3.5寸角の合板受け材を金物併用で入れねばならない。 耐震性では文句のつけようがないが、大工手間はバカにできない。 もっと、省手間を考えないと、金物工法はやたら高いものになる‥‥。
2階床に関してはIジョイストの採用を検討するなど、もっと、ツーバイフォーを勉強したらよいのではないかと考えた。
なお、2階の床の音を吸収するため、16キロで50ミリ厚のロックウールを3.5寸角の間に入れ、45ミリ幅の薄い木片3本で抑えていますが、この手間と材料代はもバカに出来ない。 もっと良い方法を考案したいもの。

45の合板受け.JPG

そして、小屋裏物置の継ぎ手には45ミリ厚の受け材を入れていた。 これはやり方によって不要に‥‥。 金物工業会として共通の実験を行い、データをそろえて基準の改定を進めてほしいもの。

小屋裏吹き付け.JPG

小屋裏は束立てで、ツーバイフォーのやり方を良く研究しています。 このアイシノン厚は100ミリ以上で、削ぎ落しはなし。 見慣れた風景。

敷桁周り1.JPG

金物工法で、外壁の面材の継ぎ目はテープを併用しているので、気密性は0.6cu/uは堅いはず。
しかし、敷桁周りはアイシネンで封鎖。 これは良い考え。

胴差とダクト.JPG

胴差周りとダクト工事の下準備も完全。 これだとC値は0.5cu/u以下が期待出来ます。

ダクト2.JPG

次は、ダクト準備工事のいくつかの紹介。
これは、多分台所の排気ダクトのはず。 後ほど正確に報告します。

タクト3.JPG

床下からの排気ダクトと、各種床下への配管工事が一列に。

ダクト5.JPG

これは、室内への給気口。
押し入れの天井から外壁の開口部へ向けて吹き出す理想的な給気方法。 
ダクトの長さが短くなるし、天井面からの滝のような冷気の吹き降ろしもありません。 頭の上を冷気と暖気が身体に感ずることなく、通過してくれます。 
ビル用のダクトの経験しかない空調メーカーの技術屋さんに、絶対に覚えて欲しい手法。 これが計画出来ない空調技術者は、すべて住宅用としては失格者と言えるというのが私の信念。

下枠1.JPG

下枠2.JPG

そして、ボードを張るために、わざわざ45ミリ厚の下枠の取り付け。
しかも、クギがダブルで120ミリ間隔。 下枠にはこれほどのクギは不要。 これはクギの長さを間違えて打ち直した結果らしい。 構造的には3本で十分だから、大工工事のムダ。 

サッシ.JPG

サッシの取り付けについては、後述。

コーナー2.JPG

外のサイデング下地とタテ胴縁も後述。


























posted by uno2013 at 09:50| Comment(0) | Q値0.8W以上の住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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