2013年06月25日

2013年上半期 読んで面白かった本のベスト10 (上)


恒例・独善的面白本のベスト10。
今ではネットでかなりの情報を得ることが出来る。
しかし、私の現役時代は、きちんとした情報は本や新聞、雑誌などからしか得られなかった。
もちろん、メーカーや販売店などの新商品にまつわる情報も貴重だったし、仲間の実体験による問題点発見情報には、より信頼が持てた。
しかし、思考の基本になる情報は、まとった出版物に依存していた。しかし、日に200冊も出版される新刊書の中から価値のある本を探し出すのは容易なことではない。読むべき多くの情報を見逃してきた。
その経験から、現役で経済活動をやっている皆さんに、なるべく必要な本を選ぶ時の参考になればという目的でこの欄を開設。 しかし、私の関心や好みは皆さんとはかなり違う。 非常に独善的。
いろんな書評にも目を通すようにしているが、見逃している好著も多い。 ただ、出来るだけ広い範囲を網羅して、お役に立ちたいと考えているのだが…。

上半期に読んだ冊数は390冊。 この中で一次審査をパスした本は100冊。
その中で経済・経営・政治が36冊と飛びぬけて多く、1/3以上を占めていた。これは決して経済や政治に特別に関心があったということではなく、読み応えのある面白い本が、この分野のものが多かったというだけのこと。
環境・農林水産・食料・医療が13冊と、前期と同じ。
科学・技術・教育が前期より4冊減ったが、18冊と健闘。ただ、ベスト10入りしたのが2冊と半減。
次いで多かったのがノンフェクション・旅行関係の14冊。 新刊が健闘したのではなく、古いものに歯ごたえのあるものが多かった。
小説は前期から半減ちかい13冊。私の好きな企業小説に面白いものが少なかった。
不作が続いている住宅・建築はたったの6冊と一桁。 どの書店へ行っても必ず住宅・建築のコーナーへは必ず顔を出すのだが、買いたいと思う本にぶつからない。つまり、業界にイノベーションがないという証拠。哀しいことだと思う。

この一次審査を通った100冊の中で、ベスト10入り候補作品には■印をつけることにしている。 この方が、10冊ではなく気に入った本が34冊と3倍もあるので、参考にしていただける範囲が拡がる。
△印は、2012年以上前に出版された著書。


【環境・農業・食品・医療】 13冊
■日本農業への正しい絶望法                  神門善久    新潮新書
・本当に大切にしたい日本のごはん               中川諠美    WAVE出版
■洋上風力発電                         岩本晃一  日刊工業新聞
・小さなパン屋の革命                      河上祐隆    吉備人出版
・食品業界の撫子                        大河原愛子 日本食料新聞
・銀座ミツバチ奮闘記                      高安和夫   アサヒビール
・寺田本家の酒粕レシピ                     なかじ     PHP研
■アファンの森の物語                     C・Wニコル   アートディズ
■リンゴの歩いた道                        富士田金輔    農文協
・日本一の巨木図鑑                        宮 誠而  文一総合出版
■ロジカルな田んぼ                        松下明弘 日経プレミアム
・脱原発から、その先へ                     今泉みね子    岩波書店
■再生医療の光と闇                        坂上 博    講談社


【技術・科学・教育】  18冊
■地球に聴く                       坂本龍一・竹村真一   日経出版
・波の科学                            谷村康行  日刊工業新聞
・絵でわかる自然エネルギー                御園生誠他     講談社
■夜回り先生  いじめを断つ                 水谷 修    日本評論社
■出版・新聞  絶望未来                    山田 順    東洋経済
・シビアアクシデントの脅威                   舘野 淳    東洋書店
・ビックス粒子を追え                   フランク・クローズ  ダイヤモンド
・パンデミック新時代                    ネイサン・ウルフ   NHK出版
■ミラクル  インスリン発見物語        シア・クーパーノ他     日経メディカル
・ホルモンハンター  アドレナリンの発見           石田三雄    京大出版
・災害に強い情報社会                   本条晴一郎・遊橋裕泰   NHK出版
・福島原発で何が起こったのか                 渕上正明他   日刊工業新聞
・連鎖する地震                         遠田晋次   岩波新書
・真空の科学                          木ノ切恭冶  日刊工業新聞
・使える物理学                         左巻健男   明日香出版
・つながり過ぎた世界                 ウィリアム・ダビドウ   ダイヤモンド
△宇宙ロケット なるほど読本                  阿施光南    山海堂
△センス・オブ・ワンダー                  阿川佐和子・福岡伸一  大和書店


【経営・経済・政治】  36冊
・プロメテウスの罠                     朝日新聞特別報道部   学研
・北欧モデル  何が政策イノベーションを生み出す        翁百合他   日経出版
・超大国の自殺                    パトリック・ブギャナン   幻冬舎
■アメリカは日本経済の復活を知っている              浜田宏一   講談社
・覇権国家の正体                         湯浅 博   海竜社
・新しい市場のつくり方                      三宅秀道   東洋経済
・女性記者  論説委員室の片隅で                 千野境子   産経出版
■クライシス・キャラバン  紛争地における人道援助      リンダ・ポルマン   東洋経済
■性能限界                            井熊 均  日刊工業新聞
・討論 !  日本と中国の領土問題             横山宏章・王雲海   集英新書
■さらば 国策産業                        安西 巧   日経出版
・ロッキー・マーティン  巨大軍事企業内幕     ウィリアム・ハートング  草心社
・中国  ガン                          林 建良   並木書房
・二つの「競争」                         井上義朗    現代書房
・インタンジブルが会社を変える                  山川和子     PHP
・コチェビよ、脱北の河を渡れ                   高 英起    新潮社
・韓国財閥はどこへ行く                      玉置直司   扶桑社
・中国に主張すべきは何か                     大西 広  かもがわ出版
■現場女子                             遠藤 功  日経出版
■プロフェショナル・サラリーマン                 俣野成敏   プレジデント
■コンビニと日本人                         加藤直美   祥伝社
・ニッチ  新市場の生態系にどう適応するか       ジェームス・ハーキン   東洋経済
■ものづくりは、演歌だ                      包行 均   ダイヤモンド
■経済復活                            高橋洋一  文芸社
・シェル革命の夢と現実                      柴田明夫     PHP
・直径センチの激闘                     コマ大戦取材班   日刊工業新聞
■ザ・ミッション                       山本美香最終講義   早大出版
■お母さん町長奮闘記                   太田貴美・岡田知弘  自治体研究社
■理想の書店                          青田恵一 青田コポレーション
■チャイニーズ・ドリーム                    丸川知雄    ちくま新書
■「見えない資産」の大国・日本           日下公人・大塚文雄・R モース   祥伝社
△波乱の時代 (上) (下)                アラン・グリーンスパン   日経出版
△おいしいから売れるのではない。売れているのが美味しい料理    正垣恭彦   日経BP
△ステープ・ジョイズ                ウォールター・アイザックソン   講談社
△白洲次郎  占領を背負った男                北 康利    講談社
△父 金正日と私                          五味洋治   文春


【小説】  12冊
■企業の砦                             江波戸哲夫   講談社
・修羅の宴                             楡 周平    講談社
■ラストボール                           川中大樹    光文社
・孤愁  サウダーデ                     新田次郎・藤原政彦    文春
△ニサッタ、ニサッタ                        乃南アサ    講談社
■△ガッコの先生                         小松江里子   角川文庫
△ルーズベルトゲーム                        池井戸潤    講談社
■△限界集落株式会社                        黒野伸一    小学館
△告発の虚塔                            江上 剛    幻冬舎
△長崎ぶらぶら節                          なかにし礼   文春
△司法記者                             由良秀之   講談社
■△いとみち                            越谷オサム   新潮社


【ノンフィクション・旅行】 14冊
・大江戸しあわせ指南                        石川英輔   小学館新書
・東京吉祥寺田舎暮らし                       井形慶子    筑摩書房
・雪山放浪記                            星野秀樹   山と渓谷
・大学的 北海道ガイド                  札幌学院大プロジェクト   昭和堂
・趣味はなんですか ?                        高橋秀実    角川文庫
・ブータン  幸福な国の不都合な真実                根本かおる   河出書房
・旅立つ理由                            旦 敬介   岩波書店
・長く生きてきた人の言葉                      北尾トロ    飛鳥新社
・巨大津波                           やまもと民話の会   小学館
△芸術の神様が降りてくる瞬間               茂木健一郎VS志の輔他   光文社
■△ガラスの巨塔                          今井 彰   幻冬舎
△ヒトは地上最速の動物だった                    高岡英夫    講談社
■△しげちゃん 田んぼに立つ                    銀色夏生   角川文庫
△視力3センチ  それでも僕は東大に                小川明浩    グラフ社


【建築・住宅】  6冊
■小さな建築                            隈 研吾    岩波新書
・東京建築  みる、あるく、かたる         倉方俊輔・甲斐みのる 京阪神エルマガジン
・残すべき建築                           松隈 洋    誠文堂
・反乱する都市                      デヴィット・ハーヴェイ   作品社
■五重塔の科学                           谷村康之 日刊工業新聞
・測って描く旅                           浦 一也    彩国社


posted by uno2013 at 05:17| Comment(0) | 半年間の面白本ベスト10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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