2013年01月25日

真剣に i-smart 対策を考えない住宅会社は潰れる ! (1)


この一年間で、私のホームページのリンク先のビルダーの5社が姿を消した。
大変に残念な話だが、実は一昨年から消費者が大きく動きはじめていることを、私はメールなどを通じて痛感させられていた。

私のホームページは、当初は先進的な仲間……地場ビルダーに力を付けてもらいたいとの明確な意図のもとに……つまりは、応援団としてスタートした。
昨年一年間の1日平均の訪問者数は181人 (アクセス数は約260)。 
私は最初からマスを狙ってはいない。
R-2000住宅という高性能住宅を扱った時の経験から、「本格的な専門業者としての地場ビルダーが全国で10社も誕生すれば、世の中は変えられる」 という確信めいたものがあった。 
ただ、新しい旗がなかった。
いつまでもR-2000住宅であってはならない。 その一つ先を狙わねばならない。 しかし、それが「無暖房機住宅」とか「パッシブハウス」などヨーロッパ系の運動にかき回されて、明確な方針を出せないままで来た。
つまり、R-2000住宅運動の時のような、「合言葉」 を持っていなかった。 このため、多くの消費者が、地場ビルダーから離れて行った。

消費者が大きな関心を寄せたのは、地場ビルダーの高価な無暖房機住宅でもなければ、本家争いをしているパッシブハウスでもなかった。 一条工務店のQ値0.76W、50坪の坪単価が53万円の i-cube に大きく移った。
私のネットにも、多くの消費者からメールが寄せられ、何人かから喜びの声を寄せ、何人かからは失望のメールをいただいた。しかし、その数は半端ではなかった。 
そして、2011年の夏からは太陽光搭載の i-smart が登場し、実に多くの消費者が一斉に i-smart へ靡いて行った。 それは、怒涛のような動きで、せき止めることのできない勢いがあった。
このころから、私のホームページを訪れる人は、かつての地場ビルダーよりも消費者の方が多くなったように感じる。 といって、私は訪問者の構成比を調査した訳ではない。 
ただ、今までの先進的な地場ビルダーが揃って足踏みをしている間に、意識の高い消費者の方が、一条工務店とともに地場ビルダーを追い抜いて、先行しだしたといっても過言ではなかろう。

昨年の6月の初旬、私は一条工務店の千葉・柏展示場を訪ねた。
その詳細は、ブログ「今週の本音」欄の2012年6月10、15、20日の3回に亘って報告した通り。(詳細を確認したい方は、カテゴリ・ゼロエネルギーハウスから入られたし)
その結果は想像した以上に、一条工務店はどのハウスメーカーよりも地場ビルダーにとっては手強い相手、無視できない巨大な存在になっているのにびっくりさせられた。
もはや、三井ホームやセキスイハイム、スウェーデンハウスよりも はるかに強敵に。 
地場ビルダーにとっては、三井ホームやスウェーデンハウスなどの高価格体質の住宅メーカーを倒すのは比較的容易。 しかし根強い価格競争力を持ってきている一条工務店を倒すのは、一筋縄ではゆかない。 

しかし、大手の住宅メーカーも地場ビルダーも、誰も一条工務店を脅威とは感じていない。 つまり、見積もりでバッテングしないので、一条への警戒心が一向に湧かない。
つまり、多くの消費者は、既存の大手住宅メーカーや地場の有力メーカーを見限って、黙って一条の元へ走った。 つまり、今までのように相見積もりではなく、一条工務店オンリーさんが登場しだしたということ。
他社と余分な競合をしない世界を、一条工務店は創り始めていた。
そのことに、多くの住宅人は気が付いていない。

いや、住宅人だけでなく、多くの報道人もアキ盲目のまま。
ご案内のとおり、一条工務店はテレビで宣伝することも、新聞のハウジング特集版に広告を出すわけでもない。もちろん、雑誌に広告を打つなどという荒技は一切しない。
今年の1月11日の日経新聞に、珍しいことに一条工務店の全面広告が掲載されていた。 内容は、第9回のエコプロダクツ大賞の「国土交通大臣賞受賞」を報告するもので、同社の夢発電システムの解説だけ。
驚異の i-smart に関する記事などは一切無し。したがって全面広告としては迫力不足。
そして、日経以外の新聞に同じ全面広告が載っていないかと前後の曜日を当たってみたが、中央各紙にはどこにも広告が見当たらなかった。 エコプロダクツの主催者の一つが日経新聞社なので、お付き合いをさせられた というのが真相らしい。

こんな具合で、広告の出稿がないので、住宅専門紙誌の記者も張り合いがない。
いくらチョウチン記事を書いても一銭にもならない。
私は、住宅専門紙誌の有力な記者4氏に、最近の一条工務店のイノベーションを書いたものを送っているのだが、いつも無視されている。 それだけではなく、「鵜野は一条工務店のお抱え者に成り下がった」 という悪評まで聞かされる破目に…。
いくら一条工務店のことを取材して書いてもカネにならず、会社としては浜松までの新幹線の出張費も認めてくれない。
まして、主力のフィリピン工場を無料招待して、案内してくれるというような気の利いたことを一条工務店に期待してもムダ。 このため、いつまでたっても各社の記者にとっては、一条工務店は雲の上の存在か、あるいは深海に潜む大烏賊のような謎の存在のまま。

こんな状態だから、私がいくら「一条工務店は2012年で、ツーバィフォーの戸数では三井ホームを上回り、日本一になったはず」と叫んでも、誰も本気にしてくれない。
ツーバィフォー工法がオープン化したのは1974年。
その年に三井不動産が三井ホームを誕生させている。 39年も前の話。
一条工務店は、長らく木軸専業の田舎の大尽を相手にする住宅メーカーに過ぎなかった。「あんなダサイ住宅なんか…」と他社の営業マンが囁くだけで、都会派の多くの女性は逃げだした。
その一条工務店が本格的にツーバィフォーに乗り出したのは09年に札幌・手稲区に建てた i-cube をもって嚆矢とする。
つまり、たった丸3年で一つの業界のトップにまで登りつけた。
こんなことはかつてない。
普通だったら、ツーバィフォー業界はテンヤワンヤの大騒ぎになっているはず。 ところが、大騒ぎになるどころか、大勢の記者も、大手住宅メーカーも、地場のビルダーも、まるっきり気が付いていない。

多くの業界人は、住宅の需要が落ち込んでいるのは、未だにリーマンショックの影響から日本経済が立ち直っておらず、高齢化で実需が落ちているからだと考えている。
自分の知らないところで、ネット情報だけで多くの知識層が太陽光を搭載した i-mart へ大移動しているということを知っていない。
そして、私のリンク先の5社の地場ビルダーが消えてしまった。

一条工務店のイノベーションの実態を余りにも知らなさすぎ、過去の成功例にしがみついていると……つまり、対三井ホームとか、対スウェーデンハウス、あるいは対ミサワホームとか対セキスイハイムだけに拘っていると、いつの間にか自社の席がなくなっているということになりかねない。

しからば、一条工務店のイノベーションとは何かを、次回以降で見てゆくことにしょう。

posted by uno2013 at 11:27| Comment(0) | ゼロエネルギーハウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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